障害者雇用、不足1人で60万円予算減 国の行政機関

 

 

 

 

 拡大する公務部門における障害者雇用に関する関係府省連絡会議で発言する根本匠厚労相(中央)=2019年3月11日午前10時18分、首相官邸、岩下毅撮影
公務部門における障害者雇用に関する関係府省連絡会議で発言する根本匠厚労相(中央)=2019年3月11日午前10時18分、首相官邸、岩下毅撮影
 中央省庁での障害者雇用数の水増し問題をめぐり、政府は11日、関係府省連絡会議を開き、国の行政機関が法定雇用率を達成できなかった場合、不足1人当たり年60万円を各府省の翌年度の予算から減らすなどの対応策を決めた。2020年度から仕組みを導入する。
 予算の減額は、雑費などに充てられる「庁費」から行う。また、予定していた人数の障害者を雇えなかった場合、そのために計上していた人件費などが余ることになるが、その分は、障害者の雇用促進策に活用する仕組みもつくる。
 さらに、確実に法定雇用率を達成していくために、各府省で、障害者雇用推進者として官房長らを選任。達成状況などを人事評価に反映させるようにする。

相模原殺傷、公判開始は来年1月目指し調整

 

 

 

 相模原市知的障害者施設で入所者ら45人が殺傷された事件で、元施設職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の開始時期を来年1月とする方向で、横浜地裁と検察、弁護側の調整が進められていることが19日、関係者への取材で分かった。

ピクスタ 「働く障害者イメージ素材」約1,000点の販売を開始、ビジュアルイメージから障害者雇用促進を目指す

 

 

*11:40JST ピクスタ---「働く障害者イメージ素材」約1,000点の販売を開始、ビジュアルイメージから障害者雇用促進を目指す

ピクスタ<3416>は18日、デジタル素材のマーケットプレイスPIXTA(ピクスタ)」において、障害のある当事者の視点を活かし、ユニバーサルデザインコンサルティング事業を展開するミライロ(本社:大阪府大阪市)監修のもと、「働く障害者のイメージ素材」を制作し、写真・イラスト合わせて約1,000点の障害者関連素材を「日本ユニバーサルマナー協会監修素材」として販売すると発表。監修付き素材の制作・販売は、PIXTAでは初となる。

同社によると、障害者が働きやすい環境づくりや、障害者の雇用促進が各企業や自治体で進んでいる一方で、募集・PR媒体に使える素材が不足しているのが現状。自社で撮影をする場合には障害者への理解や配慮が欠如してしまったり、フリー素材も「介護色の強い」「ネガティブな」イメージを持つ素材が多く、障害者にとってポジティブなイメージを持つことができるものが少ない状況であった。

今回、PIXTAクリエイターを対象にミライロの「ユニバーサルマナー講座」を実施し、障害に関する正しい知識や社会で求められる素材について理解を深めた上で素材を制作した。
本取組みにより、障害者雇用に課題感のある企業や自治体が、時代ニーズに合った正しい素材を安心して購入・活用できる機会を増やしていく考え。

スマホで通報「NET119」京都で運用開始 〜障害者向け〜

音声を使わずに緊急通報できるNET119のホーム画面(京都市消防局提供)

 

 

 京都市消防局は、聴覚や言語機能に障害がある人たちがスマートフォンなどを操作して緊急通報できるシステム「NET119」の運用を始めた。音声を使わずに画面上で会話形式でやりとりし、迅速な対応につなげる。

 利用者はスマホなどから専用サイトにアクセスし「救急」「火事」といった通報内容や位置情報を送信。連絡を受けた消防本部は、その後に文章をやりとりして詳細を確認する。写真機能を使って場所やけがの状況を伝えることもできる。

 総務省消防庁によると全国各地の消防本部で導入が進んでおり、府内では5例目。利用するには住所氏名などの事前登録が必要で、インターネットか窓口で申請する。

 

市消防局市民安全課 075(212)6695

同意なく障害者DNAを警察が採取 11万円賠償を兵庫県に命令 神戸地裁

  

 兵庫県警の警察官が本人の同意がないのにDNA型鑑定のために口から組織片を採取したのは違法だとして、重度の知的障害がある同県西宮市の男性(41)が県に165万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁(山口浩司裁判長)は13日、違法性を認めて県に11万円の支払いを命じた。

訴状などによると、男性は2015年10月、ガイドヘルパーと一緒に西宮市内へ外出した際、公園内でポリ袋を燃やすなどし、住民からの通報で駆けつけた警察官に職務質問を受けた。その後、西宮署に連れて行かれ、綿棒で口腔(こうくう)内の組織片を採取された。男性は自閉症による感覚過敏があり、強引な採取にショックを受けて情緒不安定になったという。

 原告側は、本人や近くにいた父親から同意を得ない違法な行為で人権を侵害されたと主張。県側の「本人から同意を得た」との主張には、「原告に意思疎通能力はない」などと反論していた。

障がい者採用面接で省庁混乱 国家公務員試験、予約できない!

 

 

 

  

 障がい者雇用水増し問題を受け、政府が初めて実施した障がい者向け国家公務員試験で、2月末から始まった各省庁の採用面接に受験者から不満が相次いでいる。予約が殺到して初日に受け付けを中止する省庁が出るなど一部で混乱。「申し込み方法に障がいへの配慮が足りない」との声も多い。

1次の筆記試験通過者は2月22日午前10時に発表され、同時に27日からの面接への予約がスタート。だが午前中には枠が埋まるなど、複数の省庁が早々に締め切った。

 日本盲人職能開発センターの事務局次長は「視覚障がい者は1次の合否確認や面接試験の要項読み込みなど、全てに時間がかかる。先着順は不利だ」と話す。